投稿10と投稿11でご説明しましたように、目を減らす場合は、右側で減らすか左側で減らすかによって、編み方が異なります。これを逆にやったらどうなるのか?と思われる方もおられるのではないかと思います。そこでやってみたものをご覧いただきます。
上の緑糸で、表編みで編んだ台形の右側の傾斜部分をご覧下さい。これは全て向かって右側で目を減らしていますので、全て「取って編んでかぶせる2目一度(右上2目一度)」で編むのが正しい編み方です。
この傾斜部分の下半分は、正しい編み方である「取って編んでかぶせる2目一度(右上2目一度)」で編み(赤い矢印の部分です)、半分より上は(正しい編み方ではない)「単純な2目一度(左上2目一度)」で編んでみました。
分かりにくいかもしれませんが、正しく編んだ傾斜部分の下半分は表編みが2列に並んでいるように見え、正しく編まなかった上半分は表編みが1列だけ続いているように見えると思います。そのため、セーター等の「着るもの」の場合には、編み目の違いが目立つ場合があります。ご参考まで。