つま先部分の形状を決める時に、自作のExcelで作った方眼紙的なものをご紹介させていただきました。こうした方眼紙的なもので市販されているものに「デザインノート」というものがあります。

 デザインノートはセーター等を作る際に使われるものであり、2.5mm×2.5mmの正方形でできています。実際の大きさの1/4スケールで描く事ができますので、非常に便利です。1冊500円程度で、オカダヤさん等の手芸用品店で販売されています。

 ただ完全な正方形なので、デザインノートで作った編み図は実際の形状とは少し異なる事になります。なぜかと言うと、実際の編み目の幅と高さは1:1ではなく、概ね1:0.7ぐらいとなるからです。そのため正方形の編み図に基づいて編み上げると、だいたい少し潰れたような形状に編み上がります。

 見えにくいかとは思いますが、参考までに市販のデザインノートと私の自作によるExcelシートの写真も掲載させていただきます。

 右側の写真の自作のExcelで作ったものは、「行の高さ」を「6.75」として、「列の幅」を「1」として作り、更に5行・5列毎に太線として、かつ線の色を灰色としたものです。なぜ線の色を灰色としたかと言うと、普通の黒線だと上から手書きで線を描く時に見にくいという理由からです。また縦横の幅を変えた事で、編み図で描いた図と編み上がった図は、概ね同じような形に見えるようになりました。

 多分編み物をする時には、ほとんどの方はデザインノートを使われると思いますが、「ちょこっとだけ靴下を作ってみようかな」という方であれば、私のようにExcelで自作するという方法もあります。

 なお全体の形状を事前にイメージしたい時はこうしたシート(縦(行)6.75・横(列(1))を使っておりますが、部分的な編み図を描く時には概ね正方形で作ったシートも併用しております。

 この後ご説明させていただく事になりますが、ちょっと「芸」を加えてみようかなあという時には正方形のシートの方で描いた編み図の方が何となく自分的に見やすいというだけの理由です。ご参考まで。