これまではメリヤス編みでしたが、この先の甲の周囲部分と履き口の部分は2目ゴム編みとなります。なぜ2目ゴム編みにするのかについて簡単にご説明させていただきます。下の写真は、左からメリヤス編み、1目ゴム編み、2目ゴム編みを並べた写真です。

 これらは全て同じ号数の針(5号針)で、同じ目数・同じ段数(横20目、縦30段)で編んでいます。重さは全て6gですので、どれも同じ量(長さ)の毛糸で編んでいる事になります。

 幅はそれぞれメリヤス編み(11.0cm)、1目ゴム編み(8.0cm)、2目ゴム編み(6.0cm)なので、同じ目数(20目)でも、幅はメリヤス編み>1目ゴム編み>2目ゴム編みとなります。ゴム編みにすると表目とウラ目の一部が重なるようになるため、このように同じ量(長さ)の毛糸で編んでも、幅(や高さ)が変わります。

 という事は、メリヤス編みよりもゴム編みの方が伸縮性が高くなるという事になります。このようにメリヤス編みよりも2目ゴム編みの方が伸縮性が高くなりますので、フィット感を高めるために、足の甲の周囲部分と履き口部分はこの編み方としています。市販の靴下の素材より毛糸は伸縮性に欠けるため、編み方を変える事でその欠点を補っています。