ここからは、針を3号針に変えて2目ゴム編みで編みます。なぜ針を細くして2目ゴム編みにするかと言うと、それによって、同じ目数で幅を若干細くした上で伸縮性を高める事ができるからです。詳しくはコラム6「なぜゴム編みなのか」でご説明させていただいておりますので、そちらもご覧ください。
さてここからはつま先の終わり部分からカカトの手前まで(25段目から59段目までの35段分)編んでいただく事になります。概ね同じ作業が続きますが、最後の5段分だけは少しそれまでと異なる作業となります。
2目ゴム編みで編みます(25段目から59段目まで)
ここからは、足の裏側も表側も2目ゴム編みになります。2目ゴム編みは4目が1単位(表目2つ+ウラ目2つ)となりますが、片側26目のため4の倍数とならないので、表側(A針)と裏側(B針)では編み始めが逆になります。
25段目(裏―A針)
これまでは4号のA針の逆側の針で編んできましたが、3号の輪針(A針)を持って「表編み、表編み、ウラ編み、ウラ編み」と編み始めます。表編みもウラ編みも2回ずつ繰り返す事になり、最後は「表編み、表編み」で終わる事になります。編み終わるとA針は3号針に変わった事になります(26目)。
25段目(表―B針)
ひっくり返して、こちら側も裏側と同じように、3号の輪針(B針)を持って「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」と編み始めます。ウラ編みも表編みも2回ずつ繰り返す事になり、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります。編み終わるとA針は3号針に変わった事になります(26目)。
裏側と表側は厳密には同じ模様ではありませんが、筒状になっているため、出来上がってしまえば表編みが2回ずつ、ウラ編みが2回ずつ繰り返して編んだ事になります。
26段目(裏―A針)
25段目(裏―A針)と同じように、「表編み、表編み、ウラ編み、ウラ編み」と編み始めます。表編みもウラ編みも2回ずつ繰り返す事になり、最後は「表編み、表編み」で終わる事になります(26目)。
26段目(表―B針)
ひっくり返して、25段目(表―B針)と同じように「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」と編み始めます。ウラ編みも表編みも2回ずつ繰り返す事になり、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
これ以後59段目までの35段分はひたすら26段目と同じ作業が続く事になりますので、段ごとのご説明は割愛させていただきます。
メモ等をしないで作業を続けていくと何段編んだか分からなくなってしまいますので、私は裏側(A針)→表側(B針)と編んで1段が終わったら、「正」の字で何段編んだかをメモ用紙に書いて残すようにしております(この場合、2目ゴム編が始まる25段目を「1段目」として数え始めております)。
この作業もいつも同じようにしないと分からなくなるため、私は「色の付いた針(B針)を編み終えたら「正」の字で段数を記録する」というルーティンにしています。
甲の周囲部分 2(表編みと2目ゴム編み)
(「4.靴下全体のご紹介」の編み図の②甲の周囲部分の最後の5段になります)
表編み(裏側―A針)と2目ゴム編み(表側―B針)で編みます
(60段目から64段目までの5段分)
ここからは、足の裏側(A針側)は表編みだけで、足の表側(B針側)は2目ゴム編み(ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編みの始まりとなります)で5段分編みます。
この後のカカト部分(A針側)はメリヤス編みとなり、かつ左右で増やし目をする事になります。そのため増やし目がやりやすくなるように、A針側だけ少し手前の5段分をメリヤス編みとしています。
なおこの部分もこれまでと同じように、「正」の字で何段編んだかをメモしていただく事をお勧めします。
60段目(裏―A針):全て表編みとします(26目)。
60段目(表―B針)
「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で編み始めて、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
61段目(裏―A針):全て表編みとします(26目)。
61段目(表―B針)
「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で編み始めて、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
62段目(裏―A針):全て表編みとします(26目)。
62段目(表―B針)
「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で編み始めて、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
63段目(裏―A針):全て表編みとします(26目)。
63段目(表―B針)
「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で編み始めて、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
64段目(裏―A針):全て表編みとします(26目)。
64段目(表―B針)
「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で編み始めて、最後は「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります(26目)。
これでカカト部分の手前までは編み終わりました。お疲れ様でした。