① 左針の最後の目の1つ前の目まで普通に表編みをします。

② そして最後に編んだ右針の目の2つ下の目に、

③ 目の裏側から左針を入れて、

④ そのまま引き上げます。

⑤ そしてその目を表編みします。

⑥ 更に左針に残っている最後の目を表編みで編みます。

⑦ これで左側で1目増えて3目になりました。

 この編み方は、「1つ前まで編んで、編んだ目の2つ下の目を左針で引き上げて、そのまま編んで、編む」と表記させていただきます。

 右側で増やし目をする場合に引き上げたのが1つ下の目だったのに対して、左側では2つ下の目を引き上げています。何故かというと、右側での場合に引き上げるのはまだ編んでいない目の1つ下の目でしたが、左側では既に編んだ目の下から引き上げる事になりますので、同じ段の目としては2つ下という事になるからです。

 編み物の本によっては最後に編んだ目の2つ下の目を引き上げる時に、「右針を入れて引き上げる」としているものもあります。しかしながら、右針に掛かっている目を同じ右針で掛けるのはやりにくい事、左針で引き上げても同じ状態にできる事になりますので、ここでは「左針で裏側から針を入れて引き上げて、そのまま表編みをする」とさせていただきます。

 こちらも参考までに、左側の増やし目の編み図記号もご紹介させていただきます。こちらも下の目を左側に引き上げて編んで目を増やしている感じが分かるなあと思いました。