くつ下を編むためにどのような作業が必要になるかにつきまして、以下にご紹介させていただきます。これは私がご説明させていただきますくつ下の編み方に必要な作業だけですので、一般の編み物の本で紹介されている作業のごく一部になります。使わない作業の説明があってもかえって分かりにくくなってしまうのではないかと思いますので、敢えて必要最低限のものとさせていただきました。
なお表編みとウラ編みについては既にご説明させていただいておりますので、以下におきましてはそれら以外の必要な編み方についてご説明させていただきます。
右側の増やし目
目を増やす場合は正式には「増し目(ましめ)」と言いますが、ここでは「増やし目」とさせていただきます。専門的には専門用語を使った方が良いのだろうと思いますが、長い作業を端的に表す時以外は動作をそのまま表現した方が分かりやすいと思いますので、以下もそのように記載させていただきます。
① 右側の「増やし目」は、まず1目を編みます。
② そして左針の2目めの下側にかかっている目に、
③ 右側から右針を入れて、
④ 引き上げて、
⑤ 左針に掛けます。
⑥ そしてその目を表編みをします。
⑦ その次の2目めも表編みします。
⑧ これでこの段の編み目が1目増えて、2目が3目になりました。
この後では、「編んで、次の目の1つ下の目を持って来て、編んで、編む」と表記させていただきます。
私がご説明しますくつ下は、つま先から履き口に向かって編むやり方になります。くつ下はつま先から足の指元に向かって広がる形になりますので、上記のように少しずつ目数を増やしていく事になります。
またこのブログのくつ下のカカト部分は「ガゼットヒール」という編み方で作るのですが(今は単に「ふーん、そんな編み方なんだな」程度で聞き流していただいて結構です)、カカト部分の前半でもこの増し目は使います。
参考までに、右側の増やし目の編み図記号もご紹介させていただきます。一つ下の目を右側に引き上げて編んで目を増やしている感じが分かるなあと思いました。