ウラ編みをします

 ウラ編みをするに当たっては、最初から作り目を作ってやり始めても良いですし、表編みを20段終えたあとにそのままやり始めてもかまいません。練習ですので、細かい事は気にせずにやってみましょう。ここでは作り目をした後から、ウラ編みを始めます。

① ウラ編みは、まず左手人差し指に掛けた糸を手前(自分側)に持ってきます。

② そして表編みの時と同じように、(1目めを分かりやすくするように)糸を右手の人差し指で軽く下に押さえます。

③ 次に左針の目の右側から左側に向かって右針を入れます。

④ 次に左手人差し指に掛けた糸を右針の下から上に回して掛けます。

⑤ そして1目めの輪から右針に掛けた糸を輪から引き出します。

⑥ そしてその目を左針から外します。これで1目めが編めました。

 これが「ウラ編み」です。そのまま同じ作業を続け、全部で20目編んでみてください。ウラ編みも表編みと同じように、20段編んでみましょう。私はこの作業を、「右から入れて、掛けて、通して、外す」と覚えました。

 10段全てを裏編みで編むと、下の写真のようになります。

 ウラ編みの時も表編みの時と同様に、編んだ目がキツくならないようにしてください。そのためには、上記③で右手の針を左手の針の目に入れた時に、その目を右手の針で手前に少し押し広げるようにします。そして⑤で左手の針から(編んだ後の)目を外す時に、左手の指に掛けてある糸を軽く引く程度にして編んだ目を強く締めないように(少しユルめに)する事が重要です。考え方は、表編みの時と同じです。

 ここで「表編み」と「ウラ編み」の関係についてご説明させていただきます。「表編み」の裏側は「ウラ編み」になります。逆に「ウラ編み」の裏側は「表編み」になります。この後で編み図の基本的な読み取り方で改めてご説明しますが、「表」と「裏」は常に表裏一体になるものなんだと覚えてください。

 基本的に棒編みは、表編みとウラ編みの組み合わせです。ここまでの段階で、コースターやマフラーは編めちゃいます。コースターなら適当な正方形にすれば良いですし、マフラーなら単に幅を広げて長さが長くなるように編めば出来ちゃいます。

 模様には色々なものがありますが、簡単な表編みとウラ編みの組み合わせだけでも、驚くほど色々な模様ができます。私は編み物を習い始めた時に先生から、「編み物は基本的に表編みとウラ編みの組み合わせです」と言われましたが、色々やってみると、確かにそうだなあと思います。