ここまでで「つま先部分」は全24段(⇒0.29cm×24段=6.96cm)という事になり、「カカト前半部分」は全17段(⇒0.276cm×17段=4.69cm)という事になります。またカカトの前半に入る前はザックリ5段としており、長さ的には1.38cm(=5段×0.276cm)となっております。

 カカトの前半からはメリヤス編みで増やし目が始まりますので、その2段前ぐらいからはメリヤス編みを始めた方が、増やし目がやりやすくなります。私がこの部分を5段としたのは、単に2目ゴム編みよりもメリヤス編みの方が、より楽に編めるからというだけの理由です。ここは2段以上であれば良いので、お好みで2段でも5段でも適当にお決め下さい。

 足長とすべきは25.0cm×90%=22.50cmですので、つま先の編み終わり(4号針での編み終わり)からカカト前半部分を編み始めるまでの長さは(2目ゴム編み部分)「22.50cm―(6.96cm+4.69cm+1.38cm)=9.47cm」という事になります。

 そのため、3号針で2目ゴム編みで編む部分の段数としては「9.47cm×36.2÷10=34.28」となりますので、35段という事になります。厳密に言うとゲージはメリヤス編みで作ってあり、「コラム6 なぜ2目ゴム編みなのか」の所で見ていただいた写真のように、メリヤス編みと2目ゴム編みは目の幅も段の高さも異なるのですが、段の高さは目の幅ほどの違いではないので、そのままとしています。

 長いご説明とはなりましたが、このくつ下の全体の目数や段数を決めるまでには、このように決めております。編まれる方の足のサイズやお好みによって形状や各部分のサイズ等はご自由に決めていただければと思いますので、ここまでの部分はその際の参考としていただければと思います。