私がご説明させていただいておりますくつ下は左右非対称の形ですので、右足部分の編み方についてご説明させていただきます。しかしながら左足部分と異なるのは、「25. 9段目から20段目まで編む(片側での増やし目」の部分だけです。
左足部分の時と同じく、作り目から8段目まではJudy Beckerさんが考案された「Judy’s Magic Cast-On」の編み方によります。ここでもリンクを貼らせていただきますので、適宜ご覧ください。
左足の時には、A針の最後の部分とB針の最初の部分で増やし目をしましたが、右足の場合にはそれがA針の最初の部分とB針の最後の部分で増やし目をする事になります。
この部分以外は、左足も右足も全く編み方は同じになりますが、輪針2本での作り目から、甲の周囲部分まで文字(言葉)でご説明させていただきます。ただし動画や写真はここでは割愛させていただきますので、その点はご了承下さい。
2本の輪針を使った作り目の作り方は「20. 作り目の作り方」で、作り目の右側や左側での目の増やし方につきましては、左足の時の「22・23. 3段目を編む(A針・B針))」の動画や写真をご覧いただければと思います。なお右足のつま先部分の編み図は、以下の通りです。
作り目を作る
「20. 作り目の作り方」と同じ説明にはなりますが、作り目の作り方について改めてご説明させていただきます。
① まず針の先を左側に向けて、A針を自分側に、B針を向こう側に平行になるように持ちます。
② 次に、向こう側に持ったB針に、糸端側を自分側にして(糸玉側を向こう側にして)、約30cm糸を掛けます。
③ そしてB針の下で糸をひねって、糸端側を人差し指に、糸玉側を親指に掛けます。これでB針に1つめの作り目が出来た事になります。
④ 人差し指側の糸を、手前の下側から自分側(A針側)に回し、
⑤ 2本の針の上側に持って来て、
⑥ 上から下に向けてA針とB針の間を通します。これでA針に1つ目の作り目が出来た事になります。
これ以降は、B針→A針の順で作り目を作る事になります。また、糸は常にA針とB針の間に通す事になります。
2目め以降の作り目を作る
ここからは2目め以降の作り目となります。
B針の作り目の作り方
① 親指側の糸を針の下側から回して、
② A針とB針の間を下から上に向かって通して、
③ B針の向こう側に糸を回します(B針の2目めの作り目になります)。
私はこの作業を、「(親指側を)下から上げて(真ん中から出して)向こう側(に回す)」と覚えました。
A針の作り目の作り方
④ 人差し指側の糸を下側から(A針に)回し、
⑤ 2本の針の上に持って来て、
⑥ 上から下にA針とB針の間を通します(A針の2目めになります)。
私はこの作業を、「(人差し指側を)下から回して(持って来て)上から(真ん中を)下に(通す)」と覚えました。
この後は、(i)((親指側を)下から上げて(真ん中から出して)向こう側(に掛ける))と、(ii)((人差し指側を)下から回して(持って来て)上から(真ん中を)下に(通す))をそれぞれもう16回ずつ繰り返します。これで18目の作り目ができたことになります。そして、この18目の作り目は「1段目」という事になります。
2本の輪針を使って筒状に編む
ここでも改めてここからは2本の輪針で筒状に編むやり方についてご説明させていただきます。
B針側の目を休ませます
① ここまでは自分の左側に針先を向けて持っていましたが、A針を自分側にして、針先が右側を向くように持ち替えます。
② そして向こう側のB針を右側に向けて抜いて、
③ 両側の針の間のワイヤー部分にB針側の目を休ませます。
A針側を編みます
① 糸が掛かっているA針を左手に持って左針とし、逆側の針を手前側から持って来て右手で持って来て、右針として使います。そしてここから18目表編みをしますが、
② 1目めを編む前に、糸端側の糸は、左手の薬指に軽く掛けておきます。
なぜ左手の薬指に糸端側の糸を軽く巻き付けるかと言うと、作り目は単に糸をそれぞれの針に掛けただけなので、A針の1目めは左手の薬指に軽く巻き付けないと、ユルユルして編みにくいからです。
③ そして1目めを編みます。このまま5目めぐらいまでは糸端側を右手の小指で押さえたまま、
④ 18目編みます。これでA針側(足裏側)は、2段編んだ事になります。
B針側を編みます
① まず(A針の右針の進行方向に向かって針を抜いて)A針の目を休ませておきます。
② そしてひっくり返して(糸玉側の糸が右側にくる事になります)、
③ B針の右側の針を右側から作り目に押し込みます。
④ A針で編んだ時と同じように、B針の逆側の針を手前から持って来て右針とし、
⑤ 18目表編みします。これで足の表側も2段編んだ事になります。
2本の輪針で筒状に編むには、このように「B針側の目を休ませてA針側の目を編み」、ひっくり返して「A針側の目を休ませてB針側の目を編む」事を繰り返す事になります。靴下のような筒状のものについては、カカトの一部を除いてずっとグルグルと表編みをする事になります。