ここから先は全部で21cm弱編みますが、これは単に履いた時にパンツ(昭和世代的にはズボンですが)の裾から足が見えないような長さとしたかったからというだけの理由です。
つま先側から編む編み方の場合には履き口部分は最後の部分になりますので、編みながら好きな長さにする事ができます。例えば履き口部分は7cm程度で構わないという場合であれば、この後のメリヤス編み(表編み)部分は飛ばして、いきなり2目ゴム編みを始めて25段程度編んでいただけば概ね7cmになります。
最初にメリヤス編みを入れているのはカカト部分前後で膨らんだ形になって、より「つっちー」感が出るからという私の個人的な好みですので、編み方(メリヤス編みか2目ゴム編みか)も長さもお好みで編んでいただければと思います。
「31.カカト部分の後半」でご説明させていただきましたが、後半部分の最後の段である19段目のB針部分は2目ゴム編みとしています。
履き口部分にメリヤス編みを入れる場合にはこの19段目のB針部分もメリヤス編みとして問題ありませんが、もし履き口の長さを短めにして、かつメリヤス編みなしで2目ゴム編みだけで編む場合には、この19段目のB針部分をメリヤス編みとすると、足の表側に1段分だけメリヤス編みが入ってしまう事になります。19段目のB針部分を2目ゴム編みとしたのは、それを避けるためという理由でもあります。なお履き口部分の編み図は以下の通りとなります。
足首上部分 1(メリヤス編み(表編み))
カカトの袋状の部分の後は、メリヤス編み(表編み)で30段(約8.3cm)編みます。履き口部分が短い方がお好みの方は、既に申し上げました通り、この部分を省略していただいても構いません。この部分をメリヤス編みとしているのは、「つちのこ」的に見える胴部分が膨れて見えるようにしているだけですので。
履き口全体のフィット感を高くされたい場合には、この30段も2目ゴム編みで編んでいただいても構いません。
もし履き口部分をある程度の長さにしたいと思われるのであれば、ここから30段、ひたすら裏側(A針側)・表側(B針側)それぞれを26目ずつメリヤス編み(表編み)で、30段編み進めて下さい。
足首上部分 2(2目ゴム編み)
履き口の部分は、2目ゴム編みとして下さい。足の甲部分と履き口の部分は、締まった感じでないと履き心地が悪くなります。ここから45段(約12.4cm)、ひたすら裏側(A針側)・表側(B針側)それぞれを26目ずつ2目ゴム編みで編んで下さい。
短めの履き口としたい方は、既に申し上げました通り、2目ゴム編みで25段編んで下さい。そうすれば概ね7cmぐらいになります。
但し4の倍数ではありませんので、裏側(A針側)は「表編み、表編み、ウラ編み、ウラ編み」で始まって「表編み、表編み」で終わりますが、表側(B針側)は「ウラ編み、ウラ編み、表編み、表編み」で始まって「ウラ編み、ウラ編み」で終わる事になります。
このように途中までをメリヤス編みとして、その先を2目ゴム編みとしていただくと、「つっちー」感が出せますが、お好きなように編んでいただければと思います。