1つ前の投稿でも申し上げましたが、ここから先は「ひっくり返して、1目すべらせて、(前の段の)すべり目の1目手前まで編んで、2目一度をして、もう1目編む」を繰り返していく事になります。
もしこの後で1段ずつ説明を見るのが煩わしく思われる場合には、ひたすら上記の作業を繰り返していただき、表編みで編んで左針に目が残らなくなったら17段目まで終わった事になりますので、この後の5段目から17段目までの説明は飛ばして18段目から見ていただければと思います。
5段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (4段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで10目表編みします。
③ そして4段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで12目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると13目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(14目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り14目+13目)。そして左針には12目(前の段の右針の残り26目―14目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、39目(=27目+12目)となります。
6段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (5段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで11目ウラ編みします。
③ そして5段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで13目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると14目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(12目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り12目+14目)。そして左針には12目(前の段の右針の残り27目―15目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、38目(=26目+12目)となります。
7段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (6段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで12目表編みします。
③ そして6段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで14目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると15目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(12目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り12目+15目)。そして左針には10目(前の段の右針の残り26目―16目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、37目(=27目+10目)となります。
8段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (7段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで13目ウラ編みします。
③ そして7段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで15目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると16目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(10目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り10目+16目)。そして左針には10目(前の段の右針の残り27目―17目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、36目(=26目+10目)となります。
9段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (8段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで14目表編みします。
③ そして8段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで16目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると17目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(10目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り10目+17目)。そして左針には8目(前の段の右針の残り26目―18目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、35目(=27目+8目)となります。
10段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (9段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで15目ウラ編みします。
③ そして9段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで17目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると18目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(8目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り8目+18目)。そして左針には8目(前の段の右針の残り27目―19目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、34目(=26目+8目)となります。
11段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (10段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで16目表編みします。
③ そして10段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで18目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると19目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(8目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り8目+19目)。そして左針には6目(前の段の右針の残り26目―20目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、33目(=27目+6目)となります。
12段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (11段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで17目ウラ編みします。
③ そして11段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで19目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると20目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(6目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り6目+20目)。そして左針には6目(前の段の右針の残り27目―21目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、32目(=26目+6目)となります。
13段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (12段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで18目表編みします。
③ そして12段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで20目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると21目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(6目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り6目+21目)。そして左針には4目(前の段の右針の残り26目―22目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、31目(=27目+4目)となります。
14段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (13段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで19目ウラ編みします。
③ そして13段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで21目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると22目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(4目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り4目+22目)。そして左針には4目(前の段の右針の残り27目―23目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、30目(=26目+4目)となります。
15段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (14段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで20目表編みします。
③ そして14段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで22目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると23目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(4目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り4目+23目)。そして左針には2目(前の段の右針の残り26目―24目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、29目(=27目+2目)となります。
16段目(ウラ編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (15段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで21目ウラ編みします。
③ そして15段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
④ 更にその次の目をウラ編みします。
これで23目ウラ編みした事になり、最初のすべり目と合わせると24目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(2目)と合わせて右針に26目残る事になります(前の段の左針の残り2目+24目)。そして左針には2目(前の段の右針の残り27目―25目)残る事になります。なお両方の針の目の合計は、28目(=26目+2目)となります。
17段目(表編み)
① ひっくり返して1目すべらせ、
② (16段目のウラ編みの時の)すべり目の1つ手前まで22目表編みします。
③ そして16段目の時のすべり目とその次の目について、単純な2目一度(左上2目一度)をします。
④ そしてもう1目表編みします。
これで24目表編みした事になり、最初のすべり目と合わせると25目となります。とすると、前の段の左針に残っていた目(2目)と合わせて右針に27目残る事になります(前の段の左針の残り2目+25目)。そして左針には残り目はなくなります(前の段の右針の残り26目―26目)。なお両方の針の目の合計は、27目(=27目+0目)となります。
これまでは必ず何目かは左針に目が残っていましたが、17段目を編み終わると、左針の目を全て編んだ事になります。
18段目(ウラ編み)
① ひっくり返して、そのまま(17段目の表編みの時の)すべり目の1つ手前まで24目ウラ編みします。
② そして17段目の時のすべり目とその次の目について、目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)をします。
③ 更にその次の目をウラ編みします。
これで26目編んだ事になり、カカト部分を編み始める時の目数に戻った事になります。
この後は、甲周りの時と同じようにぐるぐると編む事になります。従ってA針で19段目を編んだら、ここまでとは異なりB針でも19段目を編む事になります。そのためB針で編む際には、2目ゴム編みで編む事になります。
19段目(表編みーA針):ひっくり返して、26目表編みします。
19段目(2目ゴム編みーB針)
ひっくり返して、「ウラ編み・ウラ編み、表編み・表編み」で編み始め、B針で26目2目ゴム編みします。最後は「表編み・表編み、ウラ編み・ウラ編み」で終わる事になります。
これでカカト部分が全て編み終わりました。お疲れ様でした。ここまで編むと、写真のようにカカト部分が膨らんだ形になります。
「コラム5」でも申し上げましたが、「目を入れ替えるウラ編みの2目一度(ウラ編みの右上2目一度)」でも、「ウラ編みみの単純な2目一度(ウラ編みの左上2目一度)」でも、細い針と細い糸を使った場合には見た目の違いは分かりません。
という事で、目を入れ替える作業が面倒に思われたり、途中でやり方を間違えてしまっても、ほとんど違いは分かりませんので、気にされずに編み進めていただいて問題はないと思います。