私の好きなテレビ番組である「秘密のケンミンShow」で紹介されており、家内の実家で食べたことを思い出して作ってみました(家内の父親は横浜在住ですが、冷たい肉そば発祥の地である山形県河北町出身です)。

 本場の作り方に比べるとかなり簡略化していますが、家内の父からも美味しいと言ってもらえたので、本場山形の方からも簡略バージョンとしては許されるかなと思っております。

① 水600ccを沸騰させ、鶏モモ肉を、表面の色が白っぽくなる程度に茹でます(1分程度)。

② そこに濃縮めんつゆ110cc(100ccより少し多め程度)、みりん大さじ2を加え、10分煮込みます。

③ 10分煮込んだら火を止めて粗熱を取ります。粗熱が取れたら、鍋ごと冷蔵庫で1晩冷やします(写真は1晩冷やした後です)。

④ 翌日、固まった鍋の油を取り、鶏モモ肉はスライスします。

⑤ そばを茹でて水で締め、丼にそばを入れてスライスした鶏モモ肉とネギをのせ、めんつゆを注ぎます。

 つゆを冷やすために1晩寝かせるので食べるまでに時間はかりますが、手間は大してかかりません。私は前日の夜に上記③まで仕込んでおいて、翌日の昼にそばを茹でて楽しんでおります。

 普段つゆそばを作る時には3倍濃縮のつゆ1に対して水6の割合でつゆを作るのですが、番組では「つゆは少し濃くて甘い」と言っていましたので、気持ちつゆを多めにし、甘味を加えるために若干のみりんを加えてみました。

 「秘密のケンミンShow」で紹介されていたお店(一寸(ちょっと)亭さん)では、ダシは親鳥の肉で取っておられました。でもウチの近くでは親鳥は手に入りませんし、仮に手に入ったとしても十分なダシを取るだけの肉となると老夫婦2人には量が多すぎる事になると思いますので、邪道かもしれませんが濃縮めんつゆを使う事はお許しいただければと思います。

 また一寸亭さんでは一旦氷水で冷やしたつゆを、(油は捨てずに)常温に戻して提供されていました。そのやり方が正しいやり方なのでしょうが、私は個人的に冷え冷えのつゆで食べたいので、油を捨ててつゆが冷たい状態で楽しんでおります。山形県河北町出身の義父も油なしで冷たいつゆの方が良いと言っていましたので、ここは好みでも許されるのかなと思っております。

 番組で紹介されていた一寸亭さんでの盛りは普通盛りが215g、特盛が500gとの事でしたが、1束(80~100g)程度でも(他県民は)十分かと思います。

 番組で紹介されていましたが、元々は暖かい状態で提供されていたようですが、お酒を飲みながら鶏肉をつまみとして最後にそばを食べる時に暖かいとそばがのびてしまうという事から、そばがのびないように冷たく(常温に)したとの事でした。

 暑い季節なので「冷たい」肉そばとしましたが、温かい状態でも美味しいのではと思っております。寒い季節になったら、更に時間をかけずに「暖かい肉そば」を試そうと思っております。

 一晩冷やさなければなりませんので時間はかかりますが、手間はさしてかかりません。この暑い季節、そば好きの方々には楽しんでいただけると思います。お試しあれ。