昔は「煮物なんて食べ応えがない」と思っていましたが、今ではすっかり「煮物は美味しい~」と思うように変わってしまいました(苦笑)。やってみると、煮物って意外に難しくないんですよね。和食好きになった同世代のお父さんにはお勧めです。
① 熱湯に鯛のアラを入れて、表面がうっすらと白っぽくなったら(1分ぐらい)、水を入れたボウルに取ります。ウロコや血合いやぬめりを洗い落とします。
② 鍋に酒・砂糖・しょう油・みりんと薄切りにした生姜を入れて強めの中火で煮立て、鯛のアラを入れます。再び煮立ったら、中火にして5~6分煮ます。
③ ゴボウを5~6cmに切って更に縦半分か1/4に切って、②に加えます。
④ 更に水を加え、中火で15~20分煮たら出来上がり。
このレシピは一般社団法人家の光協会さんが発行されています「はじめてでもおいしく作れる和食」という本のレシピを、購入した鯛のアラの分量に合わせて他の食材や調味料の分量を調整したものです。
これまで色々な料理本を買って試しましたが、レシピ通りに作っても美味しく出来なかった事は少なくありませんでした。しかしながらこの本のレシピは(これまでのところ)ハズレがなかったので、お勧めできるかなと思います。上記レシピの右側に、参考までにオリジナルレシピでの分量を記載させていただきました。
これまで料理本やレシピサイトの分量には忠実に従わなければならないかと思っていたのですが、身近で購入できる分量(近所のスーパーとかでの1パックの分量)は必ずしも料理本等での分量とは同じではありません。そこでメインの食材の分量に合わせて単純に調整したりしたのですが、「はじめてでもおいしく作れる和食」での調味料の分量は、買った食材の分量に合わせて調整しても美味しく出来ます。
魚の煮物は「身」の部分だけ煮付けるものと、「アラ」を煮つけるものとがありますが、個人的には「アラ」を煮つけたものの方がダシが出るので(ウデがなくても)美味しく出来ると思っております。もちろん力量のあるお母さんが作られる魚の煮物は美味しいのですが、身だけのお魚を美味しく煮つけるのは私には難しく、でもアラを使えば美味しい魚の煮物が私でも簡単に作れます。
ウチの家内は「骨があると食べにくい」とは言いますが、食べにくくても「身」だけ使う煮物よりも「アラ」の煮物の方が遥かに簡単に美味しくできますので、あまり料理をしないお父さん達にもお勧めです。それに「身」に比べて「アラ」はお安く購入できます。ウチの近くのスーパーだと、例えば鯛の「身」を2切れ買うと700~800円しますが、「アラ」だと400円前後で購入できます。経済合理性から考えても、「アラ」で煮物はお勧めです。お試しあれ。