このブログを始めようと思ったのは、くつ下の編み方をまとめ始めたのがきっかけです。それまで教わった事は手書きで簡単にノートにまとめていたのですが、後から見直すと分かりにくいところがあったので、「このままだと時間が経ったら分からなくなってしまうかも」と思い、Wordで詳しくまとめ始めました。
そうしてまとめていると、「これに写真や動画も付けたら、編み物をやった事がない人や、編み物初心者の人の参考にもなるかな」と思い、そうした方々に見ていただけるようにブログにしてみた次第です。私のような編み物父さんは超マイノリティーなので、このブログがきっかけでお仲間が増えたらいいなあとも思っております。
私は還暦過ぎのおじさんです。ずっと編み物に興味はあったものの習う機会がなかったのですが、自宅近くの駅の商業施設にあった洋品店で編み物教室が始まったので、思い切って編み物教室に通い始めました。通い始めたのは54才の時です。
それまで編み物に興味はあったものの、「きっと女の人ばかりでおじさんが行ったら変な目で見られるんじゃないか」とか、「近所には編み物教室がないから通うこともできないよな・・・」とか思っておりました。また書店で編み物の基礎の本を手に取って見ても全く理解できず、買っても絶対に編めないなあと思って、編み物を始めることすら諦めてもおりました。
しかしながらたまたま自宅近くの駅の商業施設の洋品店で編み物教室が始まったため、思い切って「未経験のおじさんでもくつ下を編めるようになれるでしょうか・・・?」と恐る恐る先生に聞いてみたところ、「大丈夫ですよ!」と優しく言っていただけたのが、編み物を始めるきっかけとなりました。その後簡単な作品から始めて当初の目的だったくつ下は編めるようになったのですが、「履くものだけで着るものが編めないというのもなあ・・・」と思って、ベストやセーターにまで手を広げ、教室通いは今も続いております。
このブログでは、まずくつ下から始めて、次にセーター(ベスト)の編み方をご説明させていただこうと思います。なぜくつ下が先かというと、(1)くつ下の方が作業工程がセーターより少ない、(2)編み間違えても気にならない、(3)小さいのでセーターより短い期間で編める、(4)材料代がはるかに安いといった理由です。
(1) 作業工程が少ない
セーターを習い始めた時に、先生から「くつ下が編めればセーターは簡単よ」と言われたのですが、やってみるとセーター(ベスト)はくつ下に比べてざっと5~6種類ぐらい作業工程が多いので、個人的には未経験の方にはくつ下の方が楽ではないかと思っております。
(2) 間違いが気にならない
セーターやベストは人目につくので編み間違いがあると場所によっては目立ってしまいますが、くつ下は人目につく事はまずありません。またセーターより細い糸、細い針で編むので、編み間違えたりしてもまず目立ちません。ですので途中で編み間違えたり失敗したりしても、気にせず完成させる事がでると思っております。
(3) 期間が短い
セーターやベストよりくつ下の方が小さいため、短い期間で編む事ができます。くつ下なら未経験から休み休みのんびりやっても3ヵ月、慣れてくれば1ヵ月もあれば1足編み上げる事ができますが、セーターは大きいので完成まで9~12ヵ月はかかります。やり始めは、完成までの期間が短い方がとっつき易いのではないかと思っております。
(4) 材料代が安い
材料の質にもよりますが、このブログでご説明させていただきますくつ下は、1足だいたい1,000~1,200円程度で編めます。しかしながらセーターだと女性の場合で10,000円前後、男性の場合だと12,000~15,000円ぐらいになるかと思います。特に未経験であれば、1回の外食費程度の費用で済む方が始めやすいのではないかと思います。
主にこうした理由からくつ下の編み方を最初にご紹介させていただきますが、その後でセーター(ベスト)の作り方もご紹介させていただきますので、くつ下は編みたくないという方は、くつ下編を飛ばしてセーター(ベスト)編から見ていただければと思います。くつ下編と同じように、編み物未経験の方にもお分かりいただけるようにご説明させていただきます。ただしセーター(ベスト)はまだ構想中ですので、くつ下の編み方をアップしてからしばらくお時間をいただく事になりますので、その点はご了承ください。